くせ毛はうねっていますよね。
しかし、くせ毛は『ただうねっている』と思いがちですが、実は『ねじれているから』うねっています。
縮毛矯正をする時には、普通はこのねじれたくせ毛をそのままアイロンで挟んで伸ばします。だから、実は真っ直ぐに見えて『うねりが残ったまま真っ直ぐ』という状態になっています。
ところが・・・
縮毛矯正の際に、『ねじれを取る』という技術を使い分けて行っている美容師も中にはいるらしいのです。
ねじれを取るって・・・
一体どうやってねじれを取っているんでしょうか!?毛髪科学に詳しい美容師、タコさんに教えてもらいましょう!
タコさん(田中良宣)
B.Products Taco オーナー。毛髪科学に関する豊富な知識を持ち合わせており、サロンワークだけでなく講習会など多方面に活躍している。『タコさん』という愛称で親しまれている。
くせ毛のねじれをとるのは『ねじれた紐をほどく』のと同じ原理
縮毛矯正をする時にねじれをとる原理は、ねじれた紐をほどくのと同じ原理です。
ねじれた紐をイメージしてみてください。
あれを、上からキュ~っと指でつまんで、ねじれを伸ばしながら下まで引っ張っていったら・・・どうなりますか?
伸びながら、ねじれが下に溜まっていきますよね。
そして・・・
下に溜まったねじれの端を外したら?
取れますよね。そういう原理です。
ただ引っ張るだけじゃダメ
なので、髪のねじれを上からす~っと優しく伸ばして行くとねじれがとれます。
ただし、ただ引っ張るだけじゃダメなんですね。
引っ張るんじゃなくて『緊張を持った状態のまま均一に』伸ばしていくのがポイント。
ねじれを取る際にはアイロンでねじれを取る場合もあれば、ブラシでブローしながらねじれを取る場合もあります。
ねじれを取るか、取らずに伸ばすかは仕上がりによって変える
アイロンで伸ばす時に、ねじれた状態で圧力をかけてしまうと・・・『髪がぐちゃっとなった状態』で結合させてしまうことになります。
すると、当然ねじれた状態でまっすぐに結合させているので、『髪は確かにまっすぐなんだけれども、触り心地がちょっと悪くい』という状態になります。
ねじれを取るかどうかは状況で使い分ける
ただし、ねじれている方が髪は立たせやすくボリュームは出やすいです。
逆にねじれがない場合、髪がさらっとするので何もしない場合は根元がペタッとなりやすくはなります。
もちろん根元だけを固めに仕上げれば、それも関係はないんですけどね。
そういう仕上がりの希望を考えながら・・・、美容師もアイロンメインで縮毛矯正をするのかブローメインで縮毛矯正をするのか、そういうのを選びながらやっていくわけですね。