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4種類のくせ毛を見分ける方法。くせ毛には原因があり、それによって種類と対処法が変わる

縮毛矯正・ストレートパーマ

AUTHOR

西口朝都
Un ami Kichijoji スタイリスト
東京、吉祥寺の【Un ami kichijoji】に勤める。サロンワークはもちろん、撮影やCMのヘアメイク、セミナー、ヘアショーなどもマルチにこなすデザイナー。今年は商品開発も準備中。全国トップレベルの毛髪薬剤知識は専門資格も持つほどで、自他共に認めるくせ毛、縮毛矯正、ヘアケアのスペシャリスト。個人ブログの独自の視点からの発信で、全国から来店が後を絶たない。顧客の9割が元々髪に悩みがあった方。【ケミカル×デザイン提案】癖があってもかわいくなれるがコンセプト。

こんにちは。

東京、吉祥寺のUn ami kichijojiの西口朝都です。

今回のお話は『くせ毛の原因と種類』についてのお話になります。

一言にくせ毛と言っても『種類がある』のをご存知ですか?

くせ毛にはその原因によって大きく分けて4種類あり、その種類によって対処法も変わってきます。

くせ毛には4つの種類とそれに応じた原因がある。

  • 乾燥しやすい
  • 広がる
  • ゴワゴワする
とかそういう分け方ではありません。

”くせの形状” によって分けられており、それぞれ名前がついています。あなたはどのタイプですか?

(画像はお借りしました。)
参考:http://www.lian-hairdesign.com/hairrepair/entry23009.html

大きく分けて4種類。

  • 波状毛
  • 捻転毛(ねんてんもう)
  • 縮毛
  • 連珠毛

この種類によって、”癖の原因”が違います。ですので、当然縮毛矯正やストレートパーマの方法も全く変わってきます。でもこれ、知らない美容師さんがほとんどなんです。

だから前回記事に書いたような失敗が起きるんです。

縮毛矯正・ストレートパーマ失敗の原因。なぜ失敗するのか?直せるのか?

2019.02.05

 

①波状毛

日本人に一番多いと言われているタイプです。

原因は”毛穴の形”にあります。

直毛の人は毛根がまっすぐなのでそのまま生えてきますが、波状毛は毛根が曲がっているので、毛自体はまっすぐでもうねりがでます。

その名の通り、波状にうねっているのが特徴です。

 

種類を見分けるポイント

自分で見分けるポイントは、「濡らしても癖が出る」人です。

ちなみに濡れた状態で癖が出るので、スタイリング剤や、髪型次第で、”癖を活かす”ということをしやすいのはこの波状毛です。

 

波状毛

  • 原因:毛穴の形
  • 特徴:濡らしてもクセが出る

 

②捻転毛

意外と厄介なのがこの捻転毛。

先ほどの波状毛は毛自体はまっすぐなのに対して、捻転毛はその名の通り、捻れ(ねじれ)ています。

その原因は毛髪内部のタンパク質のムラ。2種類のタンパク質が直毛だと均一に存在しているのですが、不均一になっています。

 

種類を見分けるポイント

片方は水を吸いやすく、片方は水を弾きやすいので、乾かしたときの収縮率の違いが癖を生みます。

つまり、自分で見分けるポイントは「乾かすと癖が出て、濡らすとなくなる(落ち着く)」人が当てはまります。

このタイプの人は縮毛矯正・ストレートパーマで失敗されやすいんです。

よくあるのは、すごい強い薬を使われ、めちゃめちゃしっかりアイロンを通されたのに伸びない、、でも髪は硬くなりダメージだけする。あるあるだと思います。

ちょっと特殊な工程が必要なんですが、全然難しくはありません。強い薬も、髪によってはアイロンも必要ありません。

 

捻転毛

  • 原因:毛髪内部のたんぱく質のムラ
  • 特徴:乾かすと癖が出て、濡らすとなくなる(落ち着く)

 

③縮毛

これは簡単にいうと、波状毛 × 捻転毛 です。毛根の捻れ × 毛自体の捻れ が原因。

そうすると見た目が縮れます。これが縮毛。先ほどのタンパク質のムラが極端です。

 

種類を見分けるポイント

黒人さんのクルクルの癖を想像してください。あれが縮毛です。でもあそこまでクルクルではないにしても、日本人にも縮毛はいます。

縮毛矯正をかけるとしたら、特殊な工程でテクニックが必要になります。

 

縮毛

  • 原因:毛根の捻れと毛自体の捻れ
  • 特徴:縮れた見た目

 

④連珠毛

これだけは上の3つとちょっと違います。

波状毛、捻転毛、縮毛は毛穴や髪内部のタンパク質などが原因でしたが、連珠毛は一種の病気のようなもの。かなり珍しいタイプです。

 

種類を見分けるポイント

見た目は髪がビーズのように、細いところ、太いところと連なったような感じ。

細いところが極端に弱く、ちぎれてしまいやすい。くせ毛で髪が伸びないと悩んでる方はこのタイプかもしれません。

ちなみに今のところ治療法はないみたいです。縮毛矯正で対応できる人もいますが、基本的に歪みや捻れを綺麗にするものなので、そもそもの形を変えるのは中々難しいです。

 

連珠毛

  • 原因:上記3つとは異なる、遺伝系の病気
  • 特徴:ビーズのような見た目でちぎれやすい

 

くせ毛と縮毛矯正の関係。

波状毛、捻転毛、縮毛、連珠毛と4種類を紹介しましたが、”くせ毛”の種類、原因”を理解することはすごく大事。

縮毛矯正ではその原因にアプローチするので、この理解は必須です。なので癖の種類によって施術方法が変わってきます

 

髪質や、癖の強さも大事ですが、”癖の種類”が一番大事です。くせ毛を扱うには仕組みと原因を知ることからですね。

 

ではまた。
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