くせ毛のプロスタイリスト集団が発信を行う、くせ毛特化型WEBマガジン・TEMPER magazine編集部です。
くせ毛に悩む方にとって、髪の毛を真っすぐにしたいと思う時に浮かぶ方法は『縮毛矯正』ですよね。
「ゆるふわになって羨ましい!」と言われることもありますが、サラサラストレートにやっぱり憧れるんです。
ですが、
- そもそも縮毛矯正が何か分からない
- ストレートパーマとは違うの?
- 縮毛矯正でどれくらい変わるの?
- 自分でかけてもいいの?
など、初めての方だったら分からないことだらけ…。
そこで今回は、縮毛矯正とはそもそもどんなものなのかについて詳しくご紹介していきます!
- 縮毛矯正のメリット・デメリット
- 縮毛矯正をかけた後のお手入れ法
- 縮毛矯正の施述時間と料金、頻度
などもご紹介しているので、かけたいけど迷っているという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
縮毛矯正とはそもそも何か?
という読者さんも多いんです。
縮毛矯正とは、アイロンやブローで施術する、ストレートメニューのこと。
- 薬剤の調整
- 放置時間
- アイロンの仕方
などを施術の際に美容師さんと相談しながらコントロールし、どの程度くせ毛を伸ばすか調節することもできます。
くせ毛を真っすぐにするだけが縮毛矯正ではないんですね。
縮毛矯正とは? 毛の質によって縮毛矯正の方法が変わることもある
ですが、くせ毛だけでも次の4種類に分けられるので施術方法も変わってくるのも事実です。
- 波状毛
- 捻転毛(ねんてんもう)
- 縮毛
- 連珠毛
縮毛矯正の種類は、店舗によってメニュー名や効果に違いはあるものの、くせを伸ばすという目的は一緒です。
そのため、
自分がどのタイプのくせ毛なのかをしっかり把握しておくこと
がくせ毛にとっては大切になりますね。
縮毛矯正とは?改善できること9つ
くせ毛に縮毛矯正をかけると、改善されることは9つあります。
- 真っ直ぐにする
- 曲げる
- ねじれをとる
- 凸凹を減らす
- 艶を出す
- 髪を硬くする
- 髪を柔らかくする
- 水を含まないようにする
- 髪の強度を上げる
美容師によって出来る範囲が異なるので、「実際の所どこまでが実現できるんだろう?」と感じるかもしれませんが、以上のことは可能です。
美容師はこれらを組み合わせ、お客さんの希望をなるべく叶えるように知恵を絞り、努力してデザインに合うようにするのです。
縮毛矯正とは? かけてくせ毛は治るのか?
縮毛矯正はすでに生えている部分を伸ばすものなので、縮毛矯正でくせ毛は基本的には治りません!
しかし治すことはできませんが、頭皮を健やかに保ち、健康な髪を生やすと改善はしやすくなる場合もあります。
- 適切なシャンプー&コンディショナー選び
- 正しいシャンプー方法
- 頭皮マッサージ
- 食生活
- しっかりとした睡眠
以上のことなど、普段でもできることから始めてみることをおすすめします。
縮毛矯正とは? そもそもなぜくせ毛が生えてくるのか?
くせになる原因は、実は『生えてくる前』にあるんです。
髪の毛を作る毛根の部分が、
- 真っすぐになってるのか
- 曲がっているのか
によって変わります。
そして、くせ毛は『ただうねっている』と思いがちですが、実は『ねじれているから』うねっています。
縮毛矯正でねじれをとる原理は、ねじれた紐をほどくのと同じ。
なので、髪のねじれを上からす~っと優しく伸ばして行くと、ねじれがとれます。
縮毛矯正では、髪の毛を引っ張らずに『緊張を持った状態のまま均一に』伸ばしていくのがポイントです。
縮毛矯正とは?ストレートパーマは何が違うの?
ストレートパーマとは、
- パーマで作られたくせを取る、無くす
- 薬剤のみで伸ばすストレートメニュー
- アイロンは使わない
ですが、現在ではアイロン入れる入れないも自由にできるため、正直縮毛矯正とストレートパーマの垣根がほぼ無いような状態になっています。
つまり、それを使用する美容師さんがどう呼んでいるか?というだけの違いになっています。
縮毛矯正とは? メリット・デメリットはある
縮毛矯正をかける際のメリット・デメリットをご紹介していきます。
縮毛矯正とは? メリット
- 持続期間が半永久的なのでお手入れが楽
- 仕上がりがサラサラになる
- 大抵のくせ毛は真っすぐになる
- ガラリと外見が変わる事で、気分もガラリと変わる
- 自分のイヤな部分が変われば、気分転換になり自信もつく
くせ毛に対してはネガティブなイメージがある方も少なくないと思いますが、良い部分もあるんですよ。
特に女性の方は、朝からのヘアセットは長い時間がかかるので、お手入れが楽になるのは嬉しいですよね。
さらに、いまの縮毛矯正ではくせを若干残したり、ボリュームを抑えるだけにするなど調節することが可能です。
そのため、ただ真っすぐにするだけではなく、おしゃれを楽しめますよ。
縮毛矯正とは? デメリット
ですが、やはり縮毛矯正にはデメリットもあることも事実です。
- 髪の毛にかなりの負担がかかる
- 美容師の知識や施術によって掛け方の具合が変わる
- 縮毛矯正での施術ミスは取り返しがつかない
縮毛矯正は、髪にかなりの負荷がかかる施術なので、髪は一定以上ダメージしてしまいます。
一度真っすぐになってしまった髪に、再度縮毛矯正の薬剤を使うことは至難の業。
また、縮毛矯正は担当した美容師によっても、縮毛矯正のかかり具合などが変わってきてしまいます。
そのため、失敗する場合もどうしても出てきてしまうんです。
縮毛矯正での失敗のパターンについて、こちらの記事では1つずつご紹介しているので、縮毛矯正をかける前の対策ができると思いますよ。
- 縮毛矯正をかけると髪の毛がペタンコになってしまう
- 少しくせを残しつつ今どきのヘアスタイルにしたい
などお考えの方は、ただ真っすぐにするだけではないナチュラルストレートにすることもおすすめします。
縮毛矯正とは? 施術時間と料金、頻度
縮毛矯正を初めてかける方が気になるのは、
- 縮毛矯正にかかる値段
- 施術時間
- 通う頻度
が代表的だと思います。ですが、お店によって異なることをまずは覚えておきましょう。
平均で見ると
- 施術時間:約2〜3時間
- 値段:1~2万円
- 持続期間:半永久的
になっているので、簡単に1つずつご紹介していきます。
縮毛矯正とは? 1回の施術時間
縮毛矯正の施術時間は、平均2〜3時間くらい。
このほか、
- 縮毛矯正をする前のカウンセリング
- カットの時間
で変わってきます。
特に、縮毛矯正での施術前のカウンセリングは大事なので、時間を取ってでもきちんと聞いてくれる美容師に頼めると良いですね。
縮毛矯正とは? 1回の値段
縮毛矯正をかける際の値段は、かける範囲などで変わってきます。
〜1回縮毛矯正をかける時の平均価格〜
- 全体:約1〜2万円
- 部分的:約5千円~1万円
美容室によりますが、部分的な縮毛矯正だと全体で施術するよりも3~5割ほど値段が安くなります。
ストレートや通常のパーマは、7千円〜1万5千円ほどなので少し高めですね。
こちらの記事では、「縮毛矯正の値段が美容室によって全然違う理由」について詳しく解説しているので、美容室選びの参考にしてみてください。
縮毛矯正とは? かける頻度
と読者の方から相談を受けることも多いので、多くの方が気になっていることだと思います。
結論からお伝えすると、縮毛矯正はかけたいと思った時に来ていただいて大丈夫です!ショートヘアでも縮毛矯正はできます。
実は、縮毛矯正などをかける頻度や期間に絶対はないんです。
- 髪質
- 本人の希望
- 理想
などによって、その頻度・期間は大きく変わってきます。
湿気が多い時期などに、せめて前髪だけでも入れたい!なんて時も出てきますよね。
髪の毛の長さや髪質は、人それぞれです。つまり、『自分でスタイリングがしづらくなってきたタイミング』が最も良い頻度なんです。
それでも迷う場合は、次の2つのポイントでかけるかどうか判断してみても良いと思います。
- 生えてきた部分のクセが気になるか
- 落ちてきた手触りが気になるか
詳しい内容は次の記事でご紹介しています。
縮毛矯正とは? 頼む際に注意すること
縮毛矯正はかける前に知っておきたいことを1つずつご紹介します。
- 長さの調整は縮毛矯正よりも先
- 縮毛矯正は2回目が本番
- 美容師やお店をしっかり選ぶ
- 縮毛矯正で毛先のダメージは修復できない
- 施術後に根元が曲がってくる場合は別の原因がある
ちなみに、大阪の天神橋筋六丁目にあるcharm hair resort オーナースタイリストの梅澤和宏さんは、縮毛矯正を施術する前に知っておいてほしいこと5つを次のようにご紹介しています。
- ダメージを最優先にして施術をする
- 1回で完璧な仕上がりにするのは難しい
- 縮毛矯正には相性がある
- 縮毛矯正は2回3回とクオリティが上がっていく
- くせ毛はあまり量をすかないほうが広がりにくい
美容師によって、施術の方法や技術にはどうしても差が出てしまうもの。場合によっては、縮毛矯正をかけることで不自然になってしまいます。
そのために、縮毛矯正をかける前にリスクなどがあることも知っておくべきなんですね。
縮毛矯正で良い感じの仕上がりにするためのコツとともに、次の記事で詳しくご紹介しています。
①長さの調整は縮毛矯正よりも先
こちらは絶対辞めましょう。
縮毛矯正を自然に仕上げるために、美容師はアイロン作業時に毛先をしっかり内に入れながら矯正します。
あとで「やっぱりカットして欲しい」と言われてしまうと、最初に内に入れた毛先のバランスが崩れます。すると、どうしても毛先が不自然なおさまりになってしまいます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
②縮毛矯正は2回目が本番?
縮毛矯正は、実は2回目以降が効果を発揮すると言われています。
特にさまざまな美容室に通ったことがある方に気を付けてほしいのですが、1回目の縮毛矯正では、その美容師の持っている力の『70点』くらいしか引き出すことはできません。
美容師の方は施術の時に、
- 仕上がりの質感
- 完成後の形
をできる限りすり合わせてくれますが、少しのズレはどうしても発生してしまうもの。
2回目以降になって、前回の施術とイメージのズレを踏まえて、自分の技術に近い施術をようやく発揮できるようになって行くんです。
縮毛矯正をかけた際に失敗しないようにするため、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
③美容師やお店をしっかり選ぶ
縮毛矯正をかける際は、自分の要望に応えてくれる美容師やお店を選ぶことが重要です。
先ほどご紹介したように、縮毛矯正は2回目以降が本番になるパターンが多いです。
色んなお店を転々としてしまうと、満足な縮毛矯正の仕上がりにならないんですね。
〜縮毛矯正の時に美容師やお店を選ぶ際のポイント〜
- 気の合う担当者や心を許せる担当者がいる
- 自分が自信を持って好きと言える髪型にしてくれる
- 『施術例』を掲載しているサロンを基準に探してみる
納得できる美容師と出会うために重要なことは、『くせ毛が得意』ということだけではありません。
自分に合う美容師やお店を選ぶ際の参考には、こちらの記事がおすすめですよ。
④縮毛矯正で毛先のダメージは修復できない
縮毛矯正では、毛先のハイダメージは修復はできません。
毛先にはダメージを受けた後など、良い髪の状態ではない履歴が残っています。髪の毛を綺麗に見せることはできますが、修復することができないんですね。
美容師さんはベストを尽くしてくれると思いますが、生え変わるまでは完璧な状態にはならないから注意しましょう。
⑤施術後に根元が曲がってくる場合は別の原因がある
縮毛矯正でくせ毛は基本的には治らないので、施術後に根元が曲がってくる方もいます。
- 縮毛矯正時のアイロンで失敗している
- 生えぐせに特徴がある
などが主な原因です。
いつも根元が曲がってしまう人は、事前に美容師さんに伝え、生えぐせに注意してアイロンをしてもらうようにするといいでしょう。
根元が曲がってしまっている場合、無理にアイロンで直そうとするのはやめておくのが賢明です。
それでもうねりが気になる方は、こちらの記事を参考にしながらヘアアイロンをかけることをおすすめします。
縮毛矯正とは? やめることはできるの?
と、地毛に戻してくせを生かしたスタイルを見つけたいという方も多いんです。
ですが、まずは地毛の部分を出して、見てみないとくせを生かしたスタイルは見つからないです。
『縮毛矯正をやめる』ことは、当然『地毛を使う』こと。どんなスタイルが可能なのかは、その人の『くせの質』や『レベル』によって変わっていきます。
まずは美容師さんに相談して地毛について調べてもらいましょう。
調べた後で縮毛矯正をかけることをやめたい場合は、
- 少し長さのあるスタイルなら半年
- ショートのスタイルなら3~4カ月
- 髪の毛のボリュームダウンは同時進行で行う
など、徐々に移行することをおすすめします。
「くせ毛を生かしたスタイルにチェンジしたい」と長い期間縮毛矯正をかけたけど辞めたい方には、こちらの記事がおすすめなのでぜひご覧くださいね。
市販の縮毛矯正はNG?
と考える読者さんもいると思いますが、市販品やプロ用薬剤などの縮毛矯正を使うことはかなりリスクがあります。
業務用の縮毛矯正の薬剤などをインターネットで購入して使用される方もいますが、一般の人が使用されると、痛む程度では済まなくなる可能性があります。
髪が根元から切れてしまったりという可能性があり、一度傷んでしまった髪の毛は治すことはできません。
縮毛矯正などの技術は、美容師でも非常に難易度の高い施術。一般の方が市販品でも使うのはかなりのリスクがあることを覚えておきましょう。
こちらの記事では、市販の縮毛矯正やセルフでのストレートパーマをかける危険性について解説しています。
まとめ:縮毛矯正とは髪の毛を真っすぐにできるが、くせ毛が治る訳ではない
縮毛矯正とはそもそも何なのかについて解説してきました。
〜【まとめ】縮毛矯正とは〜
- アイロンやブローで施術する、ストレートメニューのこと
- 縮毛矯正をかけて改善できることは9つある
- 縮毛矯正でくせ毛がなおる訳ではない
- 縮毛矯正にもメリット・デメリットはあるので自分に合う美容師やお店を探す
- 縮毛矯正をやめる際は徐々に移行する
縮毛矯正が何なのか正しく理解して、自分のくせの質に合う施術をしてもらうようにしましょう。
縮毛矯正をかけることに悩んでいる方や、現在かけているがやめるか検討している方などの参考になれば幸いです。
TEMPER magazineでは、他にも縮毛矯正やストレートパーマについてたくさん書かれているので、そちらも見ていただけると嬉しいです。
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