9,511 views

縮毛矯正のベストな期間と頻度は?状況別で分かりやすく解説

縮毛矯正・ストレートパーマ

AUTHOR

TONI&GUY AOYAMA / StyleDirector

ロンドン発祥の老舗サロンTONI&GUYのStyleDirector/MarketingManager 。「くせ毛マスター」として、日々サロンワークを行いながら、個人メディアにて情報発信を行う。美容学生や美容師向けの講習、一般紙、業界紙やヘアショー、ファッションショーなどマルチに活動している。 顧客には、くせ毛の方をはじめとしながらも、ファッション関係や有名芸能人など幅広い客層の顧客を抱える。ストレートパーマ(縮毛矯正)、くせ毛を活かしたカットなど、くせ毛に対して幅広い知識と経験をもつエキスパート。

縮毛矯正はどれくれいの頻度でかければ良いのか?

どれくらいの期間持つのか?

というのは、くせ毛の方なら誰もが気になる部分だと思います。

様々な意見がネットではあると思いますが、その期間や頻度というのは

  • 『目的』
  • 『どんなスタイルにするのか』
  • 『髪の長さ』

などによって変わります。

ですので、どんな状況なのかによってもちろんオススメの頻度は変わりますし、持ちの期間も変わってきます。

あとは

  • 『毎回全体をかけ直す必要はあるのか?』
  • 『生えてきた部分だけでいいのでは?』

という所も気になるところですよね。

今回の記事では、そのあたりの話を『状況』や『目的別』で分かりやすく解説してみようと思います。

期間が経つにつれ生えてくるクセと、落ちてくる手触り

この記事を読んでいる方はおそらく、

『●cm生えたらかける』

『●ヶ月でかける』

といったものをイメージしているかもしれないですね。

ですが、実はこの縮毛矯正の頻度や期間の話は、『●cm生えたらかける』『●ヶ月でかける』というような単純な話ではないんですよね。

ここを考える際、大きく分けて2つのポイントを見る必要があります。

それが、

  • ①生えてきた部分のクセが気になるか
  • ②落ちてきた手触りが気になるか
以上2つのポイントになります。

もちろん『●cm生えたらかける』や『●ヶ月でかける』という話も参考としてお話しますが、それよりもこの2つのポイントの方が大事になります。

 

①生えてきた部分のクセが気になるまでの期間

一般的に、髪の毛は1ヶ月~2ヶ月の期間で『平均1cm~2cm』伸びると言われています。

となると、必ず2cm伸びるわけではないけれども、計算上では2か月経てば伸びる長さは『2cm~4cm』になるわけじゃないですか。

これが仮に縮毛矯正していたとして、実際に生えてきた毛がいわゆる『縮れ毛』っていう縮毛のレベルだとすれば、多分気にはなると思いますね。

つまり2ヶ月~3ヶ月くらいすれば、うねった地毛が2~4cmくらい生えてきて根元の広がりが気になる。

そこで、多くの場合はそのタイミングで縮毛矯正を行います。

ですが、クセがそこまで強くない縮毛系の髪質ではないのであれば、気になる範囲の前髪だけかけるというような場合もありますね。

気になる根元の広がりはリタッチで

その際は、リタッチ(生えてきた部分のみ縮毛矯正する)でやる場合が多いです。

基本的にきちんと縮毛矯正できている場合、一度かけた部分はずっと真っ直ぐのままです。ですので、その部分をもう一度かけ直す必要はないんですね。

余計なダメージにもなるので、そこはリタッチで根元だけをかけ直すのが多いです。

ですが・・・実際はそうではない場合もあります

その時に考える必要があるのが、先ほども触れた『落ちてくる手触り』という部分になります。

 

②落ちてくる手触りが気になるまでの期間

ストレート・縮毛矯正と言っても、実際は手触りをよくするために『毛先の部分などにトリートメントなどをする』場合も多いんですね。

となると、毛先には多少なりともコーティングが入ってることになります。

それが2ヶ月3ヶ月すると、当然そのコーティングは落ちてきます。ですので、かけたての時期よりは手触りも悪くなります。

そこを考えたときに、場合によってはリタッチだけでなく『毛先も多少なんらかのケアをした方がいい』ケースも出てくるんですね。

 

縮毛矯正のかけなおしはリタッチだけが良いとは限らない

『リタッチの方がいい』っていう意見は僕もすごくわかります。

以前欠けた部分に、さらに縮毛矯正をしてしまうと、ダメージが進み結果としてパサつきの原因になります。

でも、ストレートでコーティングしてサラサラになった髪が、2ヶ月3ヶ月になった後に何もせずそのままなのか?って言うとやっぱり乾燥してきちゃうわけですね。

縮毛矯正では熱処理しているので、そこは避けられない。

それを、

  • 毛先は何もしないでリタッチだけという場合もあるだろうし、
  • トリートメントでケアしたりする場合もあるし・・・

それだけでなく、伸ばす力がほとんどないような、ほぼトリートメントの『弱い薬』で軽く反応させると綺麗になる場合もあります。これを邪道という方もいますけど・・・。

どちらにしても、一度縮毛矯正した部分の質感を調整するために毛先もかけるとしたら、根元とは違って毛先自体はトリートメントにかなり近い薬になりますね。

そのあたりをどうするかというのに、正解はありませんが、美容師さんがどういう風に捉えるかによって変わってくると思います。

つまりケースバイケースですね。

補足

ちなみにですが、もしめちゃくちゃ強い縮毛矯正かけてたのであれば、場合によってはそれをやる必要もない時もあります。

しかしその場合、かなりピンピンの矯正になっちゃってる可能性が高いので、自然な感じにするのは難しいところがありますね。

もし根元が気にならなかったとしても、少なくとも僕の行っている縮毛矯正(スムージングストレートパーマ)の場合は2~3ヶ月も経てば手触りは時間とともに絶対に落ちてしまいます。

髪の毛をコーティングして擬似的に綺麗にするものなので、結局それは剥離してしまうから時間が経てば手触りは落ちる。

じゃあ、そこの部分をどうケアするか?っていうのは・・・考え方次第かなっていうところですね。

 

頻度で一番大事なのは『気になったタイミング』でやること

結局根本的なところを考えてみると、僕個人の考えとして、ストレートパーマってのは基本的に『スタイリングがしやすくなればいい』ものだと思うんです。

そう考えると、一番ベストなのは『自分がやりにくくなってきたタイミングで』やればいいんじゃないかな?と思いますね。

ちなみに僕は『何ヶ月でやりなさい』というのは基本的には言わないんです。

けれども、2ヶ月ぐらい経つと手触りは落ちるのは事実としてあります。

だから、『やりたくなった時に来てくれたら、トリートメントにするのか?ストレートした方がいいのか?っていう判断はするよ』っていう話はいつもしますね。

 

期間や頻度は状況や目的などによってバラバラ

例えば、本人のスタイリングスキルがすごく上手ければ、ある程度伸びてきても自分でコントロールできたりするじゃないですか。

他にも、女性だったら髪が長い人の方が重さで落ち着くから、長くなれば落ち着く傾向があったりします。

  • 2ヶ月経ったら毎回全体やるっていう人もいるし、
  • 根元にストレートをして、毛先はトリートメントか弱い薬をつけるか・・というのを判断してやっていくっていう人もいるし、
  • 半年に1回の頻度で全体かけるけど、合間合間で前髪だけ入れる場合もあるし、
  • 本当に半年に1回全体だけっていう人もいるし1年に1回っていう人もいるし・・・

というように、頻度も期間も状況や目的によって本当に様々になってくるんですね。

綺麗に見せてあげるためにはどうしたらいいのか

頻度や期間に絶対はなくて、『髪質・本人の希望・理想』などによってその頻度・期間は大きく変わってくる。

むしろ、そうあるべきだと思っています。

綺麗な髪を維持するにはどうすればいいか?という所を考えて、頻度や期間も変えていくのが理想ですよね。

 

TEMPERmagazineで相談

友だち追加

スタイリング相談会・試作品の事前提供・その他イベントなどの情報を配信しています。相談を記事化する企画も定期開催。TEMPERの最新活動情報も配信中。登録は緑のボタンから。