こんにちは、B.Products Taco オーナーのTakoです。
今まで様々な髪質の方を縮毛矯正してきましたが、まれにものすごく珍しい髪質をされた方が来店されることがあります。
通常、髪の毛は水を吸うのが当たり前ですが、実は中には水をほぼまったく吸わない珍しい髪質をしている方もいらっしゃるんです。
コルテックスとは?
通常、髪の毛はキューティクル・コルテックス・メデュラの三層からなっており、中間に位置するコルテックスは毛髪の85~95%前後を占めると言われています。
画像:http://www.demi.nicca.co.jp/salonsupport/beauty1_detail_05.html
パーマやカラー・縮毛矯正をする際には、このコルテックスに作用することで、色を出したり動きを出したり髪の形を変える・・・といったことを可能にしています。
髪が水を吸うのもこのコルテックスの部分で、このコルテックスの配置によって髪にうねりが生まれ、くせ毛になったりします。
ですが・・・
もはやくせ毛とは別物!
日頃様々な髪に触れていると、まれに「くせ毛はくせ毛でも、これはもはや別物なのではないか!?」というくらい違う髪質に出会ったりします。
それは、アフリカ人の中でも、特に原始的なルーツの深いアフリカ人の場合。なんと『髪の毛の中にコルテックスが全然ないぞ!?』ということがあるんです。いわゆるエチオピアンなどがそうですね。
水を含ませて、乾かせて、両方やるけれども・・・ん?水を吸わない?どうなってるんだ???
という現象が起こります。
これは、日本人など他の髪質に比べてかなりコルテックスの量が少ないため、非常に水を吸収しづらい髪質になっているからですね。
水を含ませたはずなのに、水分を吸収してなくて、隙間があるのか?いや、やっぱり隙間がないぞ?この髪、コルテックスが無いのではないか!?ということに気づきます。
まさに美容師泣かせの髪質
アフリカ人の中でも、さらにその15%ぐらい・・・?というくらい珍しい髪質なので、一生美容師をやっていても出会わないということも多いでしょう。
縮毛矯正を得意とする美容師でも、さすがにそこまで行くと難しいということが多いと思います。
いわゆる『くせ毛』とはほぼ別物みたいなものですからね。
ちなみに日本人とのハーフの場合、コルテックスの量は優勢遺伝する事が多いです。そのため、ほとんどのハーフの方の場合は縮毛矯正が可能ですよ。