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くせ毛の上からパーマをかけたらどうなるのか?

縮毛矯正・ストレートパーマ

AUTHOR

TONI&GUY AOYAMA / StyleDirector

ロンドン発祥の老舗サロンTONI&GUYのStyleDirector/MarketingManager 。「くせ毛マスター」として、日々サロンワークを行いながら、個人メディアにて情報発信を行う。美容学生や美容師向けの講習、一般紙、業界紙やヘアショー、ファッションショーなどマルチに活動している。 顧客には、くせ毛の方をはじめとしながらも、ファッション関係や有名芸能人など幅広い客層の顧客を抱える。ストレートパーマ(縮毛矯正)、くせ毛を活かしたカットなど、くせ毛に対して幅広い知識と経験をもつエキスパート。

くせ毛だけどパーマをかけてみたい、という人にとって

「本当にパーマがかかるのか。」
「縮毛矯正ってやっぱり必要?」

などは気になる部分。

今回はそんなくせ毛だけどパーマをかけてみたいという人のために

  • パーマをかけたらどうなるのか
  • くせ毛にパーマをかける方法
  • 縮毛矯正は必要なのか

についてまとめています。

くせ毛だけどパーマをかけてみたい、パーマの痛みが気になるという方はぜひ読んでみてください。

 

くせ毛の上からパーマをかけるのは有効なやり方

パーマをかけるっていうのは狙った所に行うので、基本的にはかなり有効なやり方ですね。

どういうことかというと、くせ毛って髪がねじれているので、髪の方向性がバラバラな状態なんですね。

で、パーマっていうのは、ロットを巻きつけて狙った方向に髪が向かいやすくする方法なんです。

 

なのでパーマをすると、髪の方向性がバラバラな状態が狙った方向性に行きやすくなるので、基本的にスタイリングがしやすくなります

 

元のくせ毛を生かしてパーマスタイルにする方法

くせ毛にパーマ(カール)をする場合は、何パターンか方法があります。

・そのままくせ毛にパーマをかける

・カールを出したいわけではないので、縮毛矯正剤でゆるく癖を伸ばす

・一度、ストレートにしてからパーマをかける

ただし、この3つ目の縮毛矯正してからパーマをかけるは、長期的にみると、髪がすごく痛むから最近では僕は、あまりおすすめしていません

なので、一つ目か、二つ目の方法でやっていくことがほとんどのケースになります。

どちらにせよ、くせ毛でない方へのこういった施術は、実際のところ微調整や加減が難しいので、美容師さんのテクニックがかなり必要になります。

 

美容師のテクニックによって差が出るパーマ

さらに補足をしていくと、二つ目のカールを出したいわけではないので、縮毛矯正剤でゆるく癖を伸ばすに関しては、

1剤とアイロンのコントロールで行いますが、うまくクセを残す加減はすごく難しい。

 

例えばそのクセが濡れた状態で強く出るのか、乾いた状態で強く出るのかなど、いろんな所を見て判断できるスキルがないといけないのです。

くせ毛ってそもそも濡れた状態でクセが出る人と、乾いた状態でクセが出る人というのがいますよね?

だからそういった個々人のケースによって、やり方を変えていかないといけないわけです。

 

一つ目のそのままくせ毛にパーマをかけるにしてもテクニックは必要です。

その癖の強さなどによって、どのくらいのひっぱり加減(テンション)でロッドを巻くとか、薬剤選定などなどこちらもポイントはたくさんあります。

 

どちらにせよ、普段からくせ毛に慣れ親しんでる美容師でないと、こんなはずじゃなかったという結果になることがありますね。

 

くせ毛を直すための縮毛矯正の話

またそれは通常の縮毛矯正に関しても言えます。

従来の縮毛矯正をやる時にアイロンをいれるわけですが、

  • 強さ
  • プレス
  • 温度

などなど縮毛矯正で必要なコントロールって結局は感覚の世界なんです。

これは毛がねじれている捻転毛や、毛根が曲がっている波状毛などくせ毛のタイプだけでなく、髪が細いか太いかも関係してきます

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2019.02.12

もしパーマをかける時に、自分の思った方向にパーマをかけたいのであれば、縮毛矯正で使う1剤を使って、クセの強い髪を一度ボリュームダウンさせて、ロッドを巻き直すという方法もあります。

もちろん通常のストレートパーマで真っすぐした後に、コテでカールを付けるっていうデジタルパーマみたいなやり方もあります。

でもそこで熱処理加えてカール作るのは、長い目で見た時にリスクが大きいのであまりお勧めはしないです。

これが最初にも話した、3つ目の一度、ストレートにしてからパーマをかけるといっていた僕のおすすめしない方法ですね。

 

デジタルパーマの罠

なぜかというとデジタルパーマはアイロン処理をやるからです。

アイロン処理でカールをつけるっていうのはより熱が必要なんです。

 

デジタルパーマだったら長時間熱を当てるわけなんですが、その1回は良くてもう1回目2回目ってやっていくと、ダメージが結構進んじゃいます。

で、これは繰り返していくと通常の縮毛矯正よりもダメージは大きくなります。

また繰り返すごとにデジタルパーマがかかりにくくなってくるので、繰り返すのはあんまりおすすめしていません。

 

デジタルパーマの場合強制縮毛と比べると、ロッドを温めるので、熱をもう少ししっかり当てないといけないんです。

なぜならカールをつけないといけないから。

 

デジタルパーマのように、熱を使う系のパーマはかなりダメージが進みます

 

もちろん改良が進んで昔よりは全然良くなったけど、痛むので店によってはやらないところもあります。

また、今はあんまり主流になってないんじゃないかなっていうのは個人的に感じますね。

まあそもそも男性の場合は髪が短いので、あんまり髪の毛が短いとデジタルパーマをやるの難しいです。

くせ毛の方がパーマをかけるというのは、ほんとやり方はめちゃくちゃいっぱいあるんですけれども、どれをチョイスしてどうやるかがとても重要ですね。

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