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くせ毛がネガティブなのはただの『幻想』ではないかという話

コラム

AUTHOR

小林 弥起
TEMPERmagazine 編集長
TEMPERmagazine編集長。くせ毛の悩みを総合的に解決するヘアブランドTEMPER代表。くせ毛特化型WEBメディア『TEMPERmagazine』の立ち上げや、くせ毛用ワックス『BELOワックス』の開発などを行う。自身もくせ毛で悩んだ経験を持ち、消費者側の目線からくせ毛の悩みを解決するために発信中。

こんにちは、TEMPER magazine編集長の小林です。

このメディアも、発信いただいている美容師さんがようやく10人を超えました。少しずつですが、全国47都道府県制覇に向けて動いているところです。

そんな活動をしているのもあって、個人的にたくさんのくせ毛に特化した美容師さんや、くせ毛で悩まれている読者の方とお話しする機会があるんですね。

その中で、いつも共通してある話として『くせ毛はマイナスなものである』というイメージがあります。

くせ毛はマイナスなものである。

みなさんは、それは『当たり前だ』と思っているかもしれないですが・・・・

果たして、本当にくせ毛はマイナスなのか?

今日はそんなお話をしようと思います。

 

くせ毛は本当に損をしているのか?

そもそも、客観的に見た時に『本当にくせ毛は損をしているのか?』という話を考えてみたいです。

やはりくせ毛の場合、

  • 思った髪型が出来にくかったり、
  • 人よりもパサついて見えたり
  • どうしても直毛の人が羨ましい・・・

こんなパターンは多いと思います。

そういう感じで『何かくせ毛って損だな』という考えになることが多いんですよね。

僕自身もそうでしたけれど、『このくせ毛のせいでやりたい髪型ができないんだ・・・』と思い込んでいた時期がありました。

でもこれは、本当にそうなのでしょうか?

 

くせ毛だけが、髪型に制限があるのか?

  • サラサラなストレートに憧れる
  • 自然なウェーブに憧れる

自分はくせ毛だからそういう髪型ができない。だから、くせ毛じゃない髪質の人はすごく羨ましい。

こういった考えになることは多いと思います。

しかし実はこれ、別にくせ毛の人だからとかそういう問題じゃないんですよね。

くせ毛じゃなくても、自分のやりたい髪型ができないということは普通にあります。

むしろ、直毛の人なんかは毎回毎回パーマをあてないと、まっすぐピンピンになってしまいます。もしかしたらくせ毛なんかよりも遙かに大変かも知れないです。

むしろ、『くせ毛の人羨ましいな』みたいなことって、めちゃくちゃ多いんですよ。

 

理想的な髪型が難しいのは、くせ毛に限った話ではない

もちろん、くせ毛の人からしても『自分の理想的なウェーブ』ではないのがほとんどなんですけれども、それもくせ毛以外の人からしても同じです。

パーマを全くせずに、地毛だけで理想のウェーブを作るみたいなことは普通は無理です。

そんな、『ピンポイントで元の髪質が理想の形!』なんてことは、めちゃくちゃまれと言うか、ほとんどないんじゃないですかね。

 

くせ毛はお金がかかるのか?

あとよくあるのは、 くせ毛は髪の毛にすごくお金がかかるというイメージ。

縮毛矯正したり、美容室に行くお金もすごくかかるから、やっぱり損だなあという感覚。

でも、あれも実は、よく考えてみたらそんなことはないんですよね。

 

美意識の高い人は、髪質に関係なく美容にお金がかかる

普通にくせ毛じゃない人でも、理想の髪型を維持するためにパーマをします。カラーもします。だからお金もめちゃめちゃかけるんですよね。

オシャレにしておきたいんだったら、結局はみんなお金をかけてるんですよね。

別にこれはくせ毛の人がかわいそうとか損とか、そういう話ではないんですよ。

直毛の人だって、美容に全くお金掛けずになにもしなかったら、ボサボサのくせ毛とそんなに変わらない状態になると思います。

みんな一緒なんですね、冷静に考えてみれば。

 

くせ毛のネガティブイメージを払拭したい

これらのことを考えた時に、

本当にくせ毛って損なんですかね?

本当にくせ毛ってネガティブなんですかね?

もちろん、人によって強さ弱さはあると思います。

でも、今の時代なら自然な縮毛矯正をしてもらうことだって可能です。もちろん、地毛を生かすことだっていいと思います。 縮毛矯正してからコテやアイロンで巻くみたいなことだってできます。

くせ毛はスタイリングに時間がかかって大変だと思うかもしれないですが、 スタイリングに時間がかかるのはくせ毛の人だけじゃないです。

直毛の人だって、濡らしてそのままの状態だと髪の毛がピンピンになってしまうんです。だから、毎回毎回巻かないといけないので、それはそれでものすごく大変なわけです。

くせ毛だからといって、別に何も損なわけじゃないんですよ。

ほぼ条件は同じはずです。

 

くせ毛がネガティブなのはただの『幻想』

これらの話に相反して、なぜか『くせ毛』という髪質の場合だけ、コンプレックスの元凶になっているような気がするんです。

別に一緒ですよ。普通に大変な部分もあるし、普通に直毛の人よりもラッキーな部分もあるし、別に何も特別に損なことはないんですよね。

ただやはり現実問題として、くせ毛の活かし方に関しては情報が少なすぎる。だからこういったメディアで補っていきたいです。

そして、もっと根本的な問題として、くせ毛がネガティブになるのはやはり中高生時代の『ストレートが正義』という文化のせいだと思います。

だから、僕は『くせ毛はメチャクチャカッコイイものだ、可愛く活かせるものだ』というカルチャーを作っていきたいと思ってます。

というか、本来そうだと思っています。

くせ毛、普通にイケてますよ?可愛いですよ?

問題なのは活かし方や扱い方を知らないだけです。

くせ毛がカッコ良くてくせ毛が可愛いというカルチャーを、一緒に作っていきましょう。

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