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ヘナで髪のくせが落ち着く理由。ただしデメリットもあります。

くせ毛ヘアケア

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田中 良宣
B.Products Taco オーナー
B.Products Taco オーナー。業界屈指の毛髪に関する知識を持ち、サロンワークだけでなく講習会など多方面に活躍している。

こんにちは、TEMPER magazine編集部のタケトです。

今回もLINE@に寄せられたご質問に、お答えいただきました。今回の質問はこちら。

読者さん
剛毛癖毛の髪質に定期的にヘナ100%のオレンジ発色を繰り返し、くせ毛が大分緩和しました。

ですが、髪の硬さは相変わらずでなかなかスタイリングが上手くいきません。

ヘナは剛毛の髪には必ずしも、向いてはいないのでしょうか?

因みに4年近く使用して、縮毛矯正が必要ないぐらい髪が落ち着きました

つまり、くせ毛にヘナを使用することで

  • 髪のくせがおさまった
  • 髪が硬くなった

という変化が起こった、ということですね。

そこで今回は、

  • ヘナによる髪質の変化はありえるのか?
  • そして、それはなぜか?

について、毛髪科学に詳しいB.Products Taco オーナー・田中良宜さんにお答えいただきました。

田中良宣

兵庫県摩耶駅・B.Products Taco オーナー。毛髪科学に関する豊富な知識を持ち合わせており、サロンワークだけでなく講習会など多方面に活躍している。『タコさん』という愛称で親しまれている。

 

ヘナを使用するとクセは緩くなる

 

  • ヘナのカラーをするとくせがおさまった
  • ただ髪が硬いのはなおらない

 

という話ですが、これはよくある話ですね。

まず、このくせを抑えたり髪を硬くしたりしているものの正体は、 ヘナの中に含まれているタンニンの『ローニン』という成分です。

この成分の仕業でくせが治ったり髪が硬くなったりするというわけです。

このローニンという成分が髪内部に作用しています。

特に毛髪内部に『高分子』の部分が多いとこういった作用が出やすくなります。

分かりやすく言うと、髪の毛の中に詰まっているものを砂利や砂だとイメージしてください。砂利のような大きな部分が高分子、 砂のような小さな部分が低分子です。

 

 

なぜヘナで髪質が変化するのか?

では、このローニンが髪内部に作用すると、なぜくせが治った感じがするのか?

それは、ローニンが本来湿気などを吸う髪の内部の部分を埋めてしまうからですね。

髪の毛は湿気を吸うとうねりますよね?それはわかると思います。

つまり、その湿気を吸う部分をローニンが埋めているということで、髪の毛が湿気を吸いにくくなるんですね。

さらに加えて、ローニンが髪内部を埋めていることによって、髪の毛は通常の状態よりも重くなります。

それによって髪の毛が重くなるので、その重力の影響でくせがより伸びていると感じる理由もあります。

 

同時にヘナは髪を硬くする作用もある

そして、髪が硬くなるという話ですが、これも同じ理由です。

ローニンが髪の内部を埋めてしまっていることによって、通常よりも髪が硬い状態になっているというわけです。

ちなみに、質問を頂いた方は剛毛な髪質だということでした。

剛毛な髪質=毛が太い

ということですね。

つまり、当然ローニンが埋めることのできるスペースが大きいため、髪の毛はより硬くなりやすいという状況になります。

ちなみにもちろん、軟毛の人でも多少は髪が固くなったりうねりが弱くなった感じがすると思いますので、逆に言うと軟毛で髪に硬さが欲しいという場合はヘナを使うというのも一つの手ですね。

 

ヘナで硬くなった髪を柔らかくするには

ちなみに、ヘナで硬くなった髪を柔らかくしようと思ったら、これはローニンを溶かすしかありません。

ローニンはアルカリによって溶けるので、アルカリのカラーや縮毛矯正などを行うと多少やわらかくはなります。(完全にではないですが)

ですが当然ローニンが溶ける分、くせが収まっていたのがまた元に戻ってうねりは出ます。

そのあたりはジレンマのようになっていますね。

 

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