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加齢によってうねりが強くなる? 原因と年齢に合うヘアケア方法を解説!

くせ毛スタイリング

AUTHOR

TONI&GUY AOYAMA / StyleDirector

ロンドン発祥の老舗サロンTONI&GUYのStyleDirector/MarketingManager 。「くせ毛マスター」として、日々サロンワークを行いながら、個人メディアにて情報発信を行う。美容学生や美容師向けの講習、一般紙、業界紙やヘアショー、ファッションショーなどマルチに活動している。 顧客には、くせ毛の方をはじめとしながらも、ファッション関係や有名芸能人など幅広い客層の顧客を抱える。ストレートパーマ(縮毛矯正)、くせ毛を活かしたカットなど、くせ毛に対して幅広い知識と経験をもつエキスパート。

TEMPER magazine編集部のmariaです。

今回もLINE@に寄せられたご質問に、お答えいただきました。今回の質問はこちら!

読者さん
私の髪質は柔らかく細くて、幼い頃はゆるいパーマをかけている感じでした。

ですが、梅雨時期になるとくせが出てまとまらないので、20代から年に一度縮毛矯正をしてきました。

そして、加齢が原因なのか、ここ数年髪の毛のダメージが酷く、

  • 縮毛矯正しても美しいストレートにならない
  • 毎日、アイロンで巻かないとまとまらない

状態です。年齢的にも、このまま縮毛矯正しても美しい髪にならず、ダメージがさらにひどくなるだけなのでしょうか?

50代女性の方からのお悩みです。確かにヘアアイロンをすると髪の毛はまとまりますが、傷みは心配ですよね。

さらに、くせが強くなってきたとなるとどう対処したら良いか分からなくなります。若い方でも、これからに向けて対策は知っておきたい方もいるのではないでしょうか?

ということで、今回の記事では『加齢によってうねりが強くなるのはなぜかTONI&GUY青山の淺野 卓矢さんに教えてもらいました!

淺野 卓矢

ロンドン発祥の老舗サロンTONI&GUYのStyleDirector/MarketingManager 。「くせ毛マスター」として、日々サロンワークを行いながら、個人メディアにて情報発信を行う。

ご質問ありがとうございます。加齢によってうねりが強くなるのはなぜかというお悩みですが、髪の毛は年齢とともに質が変わってくるとご存知でしたか?

髪の毛は、年齢とともに髪の毛が細くなり、ハリが無くなるもの。そのため、自分の髪質に合うヘアケアをすることが大切になります。

今回は、柔らかくて細いくせ毛をお持ちの方へ向けて

  • 加齢によるダメージで綺麗な縮毛矯正にならないのはなぜか
  • 加齢によってうねりが強くなるのはなぜか
  • 今後の対処法

について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

年齢とともに髪の毛が細くなり、ハリが無くなる


髪の毛の質は、年齢とともに変わっていきます。具体的には

  • 細くなる
  • 柔らかくなる
  • 髪にハリがなくなる

このような変化が見られ、髪の毛のハリが無くなり緩くなっているから、うねりが強く出てくるんですね。

元々、髪の毛が生えていく段階からくせが強いかもしれません。ですが、年齢とともに髪の毛のハリが無くなり、くせが収まりにくくなったことが一番の要因だと思いますね。

 

年齢によって髪の毛のくせに差がある

年齢によって、髪の毛のくせに差が出てくる方もいます。細かく年代ごとに分けると次のイメージですね。

  • 幼少期:くせが出やすい
  • 10〜20代:一旦くせが弱くなる
  • 30〜40代:再度くせが出てくる

幼少期は髪の毛が細いのでくせが出やすいです。ですが、髪の毛は中高生の年代が一番ハリコシが強くなるので、くせが強かった人も、10〜20代の時に一旦くせが弱くなっていきます。

そして、30〜40代になった頃に再度くせが出てくると言う人も多いですよ。髪の毛の重さもあるでしょうが、元に戻ってくると言う感覚に近いと思いますね。

今までは、髪の毛に栄養分が行き渡っていて強い毛が生えていたものが、年齢とともに弱くなっていくと、ダメージに対しても抵抗力が弱くなるんです。

 

白髪染めをしている方はより髪の毛のダメージが出やすい

また、ヘアカラーでも髪の毛のダメージに関して注意することがあります。

50代の方ですと、白髪染め、グレイカラーをしている方も多いと思います。実は、白髪は通常のカラーよりも染まりにくいので、薬の成分は強いんですね。

そのため、今までと同じようにストレートパーマをかけるとダメージはどうしても出やすくなります。

特に

  • 自分で髪の毛を染めた
  • 美容室で染めても、アルカリの強いカラー剤が使われている

この場合は、要注意です。アルカリの強さはメーカーごとに違うので、使うカラー剤によっては、髪の毛が結構痛むこともありますね。

「とりあえず、その時に染まればいい」と思っているお店や美容師さんもいる時もあります。髪の毛に既にダメージがあるか無いかでもくせの強さは変わってくるので、カラーリングも含めてトータルで考えてみましょう。

髪の毛の性質が違うとアプローチの仕方も違う


髪の毛の性質は人それぞれ違いますよね。

  • 細毛ストレート
  • 太くしっかりしている

など、違う性質なのに、同じ方法で美容師さんに施術をしてもらっている場合は、ストレートパーマも縮毛矯正もうまくかかりません。

薬もさまざまな成分がありますし、ヘアアイロンの使い方も変えないとくせがまとまらず、ダメージも大きくなると思いますね

そして、今生えている髪の毛先は、定期的に切っていない場合だと2〜3年位前の毛先です。1回施術し、一見全体が綺麗になってもくせは治りません。

信頼ができる美容師さんを見つけて、コンスタントに施術を行わないと、毛先のダメージは無くならないと思うので気をつけましょう。

 

頭皮ケアや普段のシャンプーなどにも注意する


また、しっかりした髪の毛を生やすためには、頭皮のケアをしっかりすることをおすすめします。

頭部の血流を整えて、少しでもしっかりした毛が生えた方が髪の毛のダメージや薬剤のリスクも減っていきます。

髪の毛にハリがないと、ダメージはつきやすいです。健康な髪の毛に少しでも近づけて元から強い髪を作るためには、しっかりした毛を生やしたほうがいいですね。

個人的におすすめのケア方法は次の2つです。

  • 頭皮マッサージ
  • 普段のシャンプー

こちらの記事では、正しいシャンプーの選び方について解説しています。

乾燥するくせ毛の悩みにはシャンプーの見直しから始めましょう

2018.11.24

また、こちらの記事は頭皮ケアとして正しいシャンプーの方法をご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

美容師の教えるくせ毛の正しいシャンプーの仕方講座6ステップ

2018.11.27

まとめ:年齢とともに髪の毛の質は変わるので、自分に合った施術をしてもらう!


髪の毛は、ダメージを受けてからの対策を考えるより、元からのダメージ無くし、リスクを減らすために何をするかを考えましょう。その後、美容師の腕やカラーやストレートパーマなどを気にかけるようにすることをおすすめします。

その際注意することは、次の3つです。

  • 美容師さんに今までと同じ方法で施術をしてもらっている
  • 今まで通りの薬剤で髪の毛を染めている
  • 世間一般と同じようにスタイリングをされた

毛先は2〜3年前の履歴です。どこか美容室へ行き、完璧にくせ毛が治るかと言うと正直難しいと思います。髪の毛の状態の良し悪しもあるので。

大事なことは、どれだけ髪の毛を無理に傷めないかです。信頼できる美容師さんやお店を探し、自分の髪質に合う施術をしてもらいましょう。

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